神秘の巨人像群は、様々な謎や、ロマンを語りかけてくれるでしょう。
引用元:「サンメッセ日南」パンフレットより
訪れてみてわかることがある
6月21日の夏至日に、宮崎県日南市にある「サンメッセ日南」に行ってきました。日本で唯一、本家イースター島より復元が許可されたモアイがある場所です。
入り口で入場料を払って駐車場へ。いまはコロナの影響で館内を走れるラウンドカーの貸出は中止しているとのことでした。
入ってすぐのところには、いろんな方のタイルたちが迎えてくれました。なんだかあったかい気持ちが伝わってきます。
さっそくモアイたちがいるところへ。もうすでにチラリズムで見えちゃってますが。
ドーーーン!間近で見るとすごい迫力!!これはいきなりテンションが上がります笑
どうやら作ってある材料も現地のものと同種である凝灰岩を使っているらしく、触るとなんかゴツゴツしています。
とにかくデカイです。モアイそれぞれに運気アップの効果が決まっているようです。当然、全部触っておきました笑
雄大な海をバックに並ぶモアイたちの像に、ただただ圧倒されてしまいますね。
平日ということもあって人は少なかったので、なんだかゆったりとした時間が流れていました。この海の向う側にいる遥か彼方イースター島のモアイたちともつながっているような感覚にもなります。
上のほうに登っていく途中の道には、こちらもイースター島にあるものと同じかわかりませんが、なにかの像が待っていました。
しばらく登ると七色のアート像(ヴォワイアン像)と丘に佇むモアイがいました。
ここを過ぎた先には天空の塔と呼ばれるセンターギャラリーがあります。中にはレストランとイースター島の資料や展示品、サンメッセ日南が造られた由縁となった西田天香さんの記念館がありました。となりには昆虫の標本展もあり、非常に見応えがあります。
実際に来てみないわからないいろいろな歴史も知ることができて、いろいろと考えさせられる場所でした。
晴れていればもっと違ったんでしょうが、これはこれで海を望む景色と雲っていうシチュエーションがモアイの雰囲気とマッチしていて良いです。
未来への願い
たどり着いた一番上には18もの宗教団体が垣根を超えて協力し建立された、「地球感謝の鐘」と呼ばれるモニュメントがありました。石柱にはそれぞれの宗教家たちのメッセージが刻まれています。
春分と秋分の日の年2回、水平線から登った太陽の光がモアイと天空の塔を通りこの地球感謝の鐘まで届くよう設計されているそうです。
奥にある鐘はサヌカイトという古代原石でできていて、その神秘的な音色を聞くことができます。
こうやってモアイという異国の信仰が日本の信仰心といろんなご縁で繋がり、こうして未来へとつながるような”想い”づくりのきっかけが生まれているのを見ても、現代人がいかに先入観や固定観念に囚われながら生きているかというのを改めて考えさせられます。
施設内にはユネスコより許可を得て世界遺産のパネルも展示してあります。考えてみても、そういった遺産の多くは人々の信仰心や宗教といったものと密接に結びついたものが多く、むしろそのために作られたものと言ってもよいかもしれません。
古代文明への興味をきっかけに世界を見ることで、逆にいま自分が住んでいる日本を改めて見つめ直す良いきっかけになりました。
科学技術が進んでいく一方、地球や自然環境の破壊に対する思いやりの心が問われてきています。未来にははたして何を捨て何を持っていくべきなのか、ひとりひとりが考える時代がすぐそこまで来ていると感じました。