アインシュタインが見ていた世界

生き方には二通りしかありません。

奇跡はどこにもないという生き方と、すべてが奇跡だという生き方です。

引用:弓場隆訳「アインシュタインの言葉 エッセンシャル版」1.生き方について 001より

近年のSF映画における物理描写

以前からSF映画が好きで、最近もレンタルや録画などでちょこちょこと楽しんでおります。

近年のお気に入りはなんといっても「インターステラー」。結局これに尽きますね。何度見ても非常に面白いです。

この映画で描かれているブラックホールは、実際に観測されたものや緻密な計算結果に基づいて描写されているようです。ブラックホールに吸い込まれてしまった後の場面では、序盤の伏線回収として4次元立方体と呼ばれる空間の中で主人公自身が過去の場面へ直接干渉したり、どう考えてももう無理でしょ、という場面からでもかなり強引に(?)ストーリーを繋げていく展開などは、エンタメとしてもかなり楽しめました。サイエンス好きにはたまらない映画だと思います。

この映画に匹敵する次点のSF作品といえばマット・デイモン主演の「オデッセイ」でしょうか。「インターステラー」にもマン博士役で出演しており、主人公の娘マーフ役のジェシカ・チャステインも共に共演しています。

オデッセイ(吹替版)

オデッセイ(吹替版)

  • マット・デイモン
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「インステラー」では不遇な場面が多かった2人ですが、「オデッセイ」ではW主演的な扱いで、この映画自体が「インターステラー」のアンサー映画だったんじゃないかとも受け取れるような作品ですね。エンディングまで繋がる流れが非常に気持ちよく、ストレスなく鑑賞できる作品だと思います。

少し余談が長くなってしまいましたが、こういった作中においての物理的な描写というのは近年のCG技術の向上のおかげもあって、リアリティを間近に感じる作品が非常に多く制作されています。

現在このようなSF映画を楽しめている歴史の裏には、かの天才物理学者「アインシュタイン」が遺した偉大な仕事の影響も大きいと思います。

一般の人が考えるより遥かに広い世界が見えていたのかもといろいろ想像を膨らませてしまいますが、彼が遺した言葉を辿ってみれば、科学者からイメージする現実主義な人物かと思いきや、意外にもこの世界に深い神秘性を感じる言葉を遺していたり、現代に生きる私たちとも身近な共通点を感じるような、人間味ある魅力的な人でもありました。

遺した言葉から読み解いていく

現代に生きる私たちにも大きなヒントを与えてくれるアインシュタインですが、今回は彼が遺した言葉たちがわかりやすくまとめられている以下の本から、印象深いフレーズをいくつかご紹介したいと思います。

・小さい問題をなおざりにする人に、大きい問題を任せることはできません。

引用:1.生き方について 023

これは私の経験から照らし合わせてみても、非常に共感するフレーズです。

特に仕事上で実感することが多く、人生の目標とするような魅力的な人たちは総じて「細かさと大胆さ」を兼ね備えていたように思います。神経質というほどではなくいい塩梅に”丁寧”というか、その後の大きなトラブルを未然に防いでいたようなイメージですね。

見て見ぬふりと言うか、何事も”放置”すると良い結果には繋がらないように感じます。

人の真の価値は、受け取ることではなく、与えることにあります。

引用:生き方について 033

まさに理の本質をついたフレーズ。現代の消費社会に生きる私たちにとって、"与える"とはなにかを改めて考えさせてくれる言葉です。仕事における労働とも密接に関係していると思います。主体的になにかを与えることができれば、その分多くの豊かさを受け取れると感じています。

現代人のモラルが恐ろしく荒廃している原因は、生活が機械化して人間性を失っているからだと思います。

それは科学技術の悲惨な副産物です。

引用:科学、そして、神秘について 043

いまの世の中の現状と照らし合わせてみても、まるで未来を予言したかのように思えるフレーズ。アインシュタインがいかに冷静に世の中を見ていたか、この言葉からも垣間見ることができます。昨今の日本においても悲惨な事件が多く発生している原因として、人間性の欠落という部分が大きく関わっているのではないでしょうか。システマティックな世の中で心の余裕まで失ってしまっては、アインシュタインの危惧する未来へと直行するしかない運命なのかもしれません。

物理学の価値を信じるわたしのような人間は、過去・現在・未来の区别が永続的な幻想にすぎないことを知っています。

現実なんて幻想にすぎないのですが、とても永続性があるのです。

引用:科学、そして、神秘について 047

聞く人によってはかなり衝撃的な言葉なのではないでしょうか。スピリチュアルな事柄を追っていけばこういった話に自然と行き着いていきますので、やはりそこには共通した法則というのが存在するということなのでしょう。幻想と永続性、結局はそうなのだと思います。

学ぶこと、そして一般的に、真実と美を追求することは、私たちが一生涯子どもでいることを許されている活動範囲である。

引用:学校教育について 075

まさに子どもの頃の自然な気持ちを忘れないためにも、心に留めておきたいフレーズですね。大人になるに連れて日常に追われて学ぶ機会もどんどん減っていきます。まさに子どもという「自然」からどんどん遠ざかっている状態なのだと思います。そして、

人々のために生きることだけが、価値のある生き方です。

引用:生き方について 037

自分という人間の価値をいかに見いだせるか、過去に生きた賢人の言葉に、今後を生きるためのヒントとなる鍵はたくさん眠っていました。