プレイバック90s

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感情は時を超える

最近アコースティックギターの練習に励んでいますが、よく練習する曲といったらやはり自分が学生のときに夢中になっていたバンドの曲が多いのです。

なかでもアコギにぴったりハマるのは俗に言う”エモコア”と呼ばれていた類のバンドたち。エモーショナル、つまり感情に訴えてくるメロディーが特徴的なジャンルのバンドですね。当時好んで聴いていたHusking Bee。あらためていま聴き直してみても、胸に響いてくるものがあります。

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バンドに勢いがあった90年代、同じ音楽好きの友達とライブを観るために電車に乗ってわざわざ市内の街まで繰り出したことを思い出しました。それはまた別のバンドのライブなのですが笑。

とにかく当時はムーブメントの熱量がすごくて、色んなジャンルのバンドがクロスオーバーし始めたのもちょうどこの頃だった気がします。ヒップホップ、テクノ、パンク、ハードコア、メタル、なんでもありでしたね。この頃はインディーズレーベルが流行りの主流で、とにかくアンダーグラウンドのものがかっこいいっていう価値観でした。ちょうど裏原宿系?のファッションも同時進行で流行っていたような気がします。やっぱりアンチ思想と言うか反主流的な流れだったんでしょうね。

結局、海外(主にアメリカ)のバンドムーブメントとほぼ同時進行だったことが大きかったんだと思います。Bad Religionを祖とするエピタフレーベルから派生した新たなパンクムーブメントに乗って、アメリカから逆輸入というかたちで大ブレイクしたHi-Standard。そのハイスタの独自レーベルからデビューしたHusking Bee。すべては完璧につながっていますね。

その波は次なる波へと

そんな熱狂の波は人知れず逆側の海を渡って台湾へと伝わっていたようです。その影響を最も受けた台湾を代表するロックバンド「Fire EX(滅火器)」が主催する2019年開催のフェスに、我らがHusking Beeが出演しておりました。

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当時のナンバーオンパレードのセットリストでかなりアツいライブになってます。特に見どころは22:42からFire EXのカバー曲である「晩安台湾」を演奏してる場面。曲中でおそらくFire EXのボーカルさんがご丁寧に返礼してくれています。気持ちが通じたのでしょうね。見ているこちらまでその気持ちが伝わってきて、ほんと泣けます。台湾の人がハスキンのライブで暴れている光景が日本のそれと何ら変わりがないので、これが海外の映像だというのをついつい忘れてしまいそうです。

桃園という空港に近い都市で行われたようですが、わたしも最初の会社に就職したてのころ長期出張で何度か訪れた場所なので、そのときの空気感を思い出しながら、なんだか懐かしい気持ちで見てしまいました。

昨今の音楽シーンも、様々なアーティストがいろんなジャンルで登場してきて、J-POPというメジャーシーンを舞台に、かつて元気だったころのJ-POPブームを再盛させるかのごとく盛り上がってきてますね。こんな難しいバランスの時代だからこそ、音楽というアーティスティックなチカラが求められているのかもしれません。わたしもそのパワーにあやかりながら、いち音楽ファンとして目の前のことから頑張っていきたいですね。

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