風の時代に選び取る生き方

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情報の渦に飲まれないために

以前、風の時代について記事を書きましたがアクセスも多くて好評のようでしたので、また新たに2023年版ということで書いてみたいと思います。

そもそも「風の時代」とはなにか。あまりご存知ない方に説明すると、2020年12月22日に木星土星が20年ぶりに重なった”グレートコンジャンクション”をきっかけに始まったとされる占星術に端を発する概念で、これまでは土のエレメントで起こっていたコンジャンクションが、今度は風のエレメントで起こるサイクルに移った、新たな時代を象徴した言葉です。

この時代で風に相当するものはなにかを考えたとき、いちばんに思い浮かぶのは「スマホ」という方も多いかもしれません。加えて、動画コンテンツに簡単にアクセスできるような「ネット対応テレビ」なども含まれるかもしれません。まさに風のように「情報」が身の回りに溢れ出てきている状況です。

このような状況の中では、いままで以上に自分の信念を持って生きていかないと、見えている情報に踊らされてしまうだけで、本当に思い描く生き方が実現できないような時代に入ってしまっていると感じます。その情報の裏側には誰のどんな意図が隠れているのか、自分の持つ直観力をもっと高めていく努力が必要だと感じています。

スマホはスロットマシン

四六時中スマホに囚われてしまう人々、かく言うわたしも例外ではないのですが笑、このデバイスはそもそも設計段階においてスロットマシンのギャンブル性をふんだんに取り入れて設計してあるそうです。SNSなどでいいねやコメントをつけるとそれに対して反応がある、人とのやり取りで生まれる欲求をうまく利用しながら、企業はそれを利益へとつなげるために日々試行錯誤しています。

これも娯楽なので、楽しければそれでいいという方もいるかもしれませんが、その裏には闇の部分も多分に存在するので、利用する側がそのことを十分認識しながら、「意識的」にデバイスと関わっていくことがいちばん健全なのかもしれません。ただ欲求に任せてつき進んでしまうと、最後には間違ったところに行き着いてしまうリスクも存在していると思うので。

意識的に選ぶとは

最近、タロットと生命の木の関係について調べたりしています。なにか事を始めると連鎖的に出来事が進んでいくある種の「無自覚」状態も必要となってくるので、それぞれの使い分けというのが重要となってくると感じています。大事な選択どころを見抜く「直観力」を養う、とでもいいますか。

そのときに最もバランスが取れているところは6番目の太陽にあたる「ティファレト」の位置。物事が行き詰まったとき、この場所に立ち戻るための行動を常に選択していく必要があるのだと思います。

風の時代に入ったことで、タロットにおいても風の時代に合わせたスートで物事を考えていく必要があるかもしれません。タロットにおける風のスートは「ソード」。その中でも意識的、自覚的を表すのは6番目のカードである「6 Science」、科学を表します。

crowley-thoth.com

Sephira:ティファレト
Astrology:水瓶座の中の水星

カードの意味:客観的な明晰さ 分析 科学的研究 到達点に来た知性 困難の克服 目標を見出す 方針の決定

引用:『トート・タロット図解』4.ソード 6 Science サイエンス 科学

まさにグレートコンジャンクションが始まったのが水瓶座であり、これからの時代において水星的なチカラが必要とされてくるという意味なのかもしれません。

水星は、ひとことでいうと、知性とコミュニケーションを意味する天体です。(中略)

知性とコミュニケーションとは具体的に次のようなものがあげられます。

  • 計算したり、論理的に思考する能力
  • 情報を収集し、取捨選択して整理する能力
  • 読む、書く、話す、聞くというコミュニケーションの基本的な能力
  • 相手の気持ちを理解し、わかりやすく伝えようとする能力
  • 地図をみるなど空間的な位置を把握する能力
  • 絵を描いたり、想像する能力
  • 手先を器用に動かしたり、体を思うように動かす能力

引用:星読みにおける水星の意味をわかりやすくまとめてみた!|星読みテラス

読んでいて思いましたが、わたしがいまブログをやっているのも、自分の中の水星のチカラを行使しているということかもしれません笑。仕事中においても、休憩時間などで自分の現状について、冷静になって少し分析してみるとか、休みの日に図書館や散歩など一人になれる時間を作ってみるとか、意識すれば工夫はいくらでもできるかもしれません。

改めて考えてみれば、やりたかったことを始めたくなるというのも、この水星が影響を及ぼしているのかも、なんて思ったりもしますね。

一見情報が溢れる時代ではありますが、自分というものをしっかりと持っていれば、必要な情報というのは自然と自分のもとに集まってくる、そんな風にも感じたりします。

しかし、このシンボルにはそれ以上のものがあります。すべての精神的、道徳的能力の完璧なバランスは、ほとんど獲得できず、変化し続ける世界において保持することはほとんど不可能であり、科学の理念を最大限に解釈して宣言しているのである。

引用:6 of Swords - Crowley Thoth Tarot

世の中は諸行無常、変化し続ける世の中に対してどんな自分で在り続けたいのか。

思考という自分の中の「科学的」なチカラを使いながら、自分の信念を常に持ち続けることがこの世界で生き残っていく術なのかもしれません。