手のひらの世界

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読書の春

1月のある日の公園

最近は相も変わらず時間だけはあるため、飽きもせず図書館へ出掛けて占い関係の本を読んだりしております。ちょこちょこ読み進めていたアドラーさんの本は誰かが借りてしまったため一時中断。その代わりに読み始めたのが以下の本です。

鏡リュウジさん監修のユリイカ、タロット特集号です。いつか紹介した動画の中でもご本人が力説されてましたね。ずっと気になってて買おうかどうしようか迷ってたところ、行きつけの図書館で発見してしまいました。当然ながら読ませていただきます。まさかこの本が追加されてるとは思わず、見つけた時も思わず二度見してしまいました。

まだ全部は読めていませんが、とりあえずコレを読んでおけばこれまでの歴史背景なんかは大体網羅できちゃう、っていうくらいの内容となってます。最近よく動画で拝見してる伊泉龍一さんもいくつか記事を寄稿されてます。

古代の系譜

いろいろと読んでみると、タロットの起源について話が右往左往していた経緯もあったりして非常に面白いですね。最初は古代エジプトに起源があるという話も、結局は現在でも通説となっている中世のルネサンス期にあることがわかったり、でもエジプトとの繋がりも完全には否定されず、後になってクロウリーによってトートタロットとして確立されたり。

タロットの種類も、その時々に出てきた占い師だかオカルティストだかが、お決まりのように新しいものを作っては後に改良を重ねていった結果、現在使われているタロットへと繋がってたりして。このあたりも非常に興味をそそられる流れではありますよね。ウェイト=スミス版タロットは、ある種これまでの流れを統合し、とりあえずの”完成”をみたバージョンのようです。

この本に登場する個人的に好きなカードはエテイヤ(エッティラ)版ですね。細部まで描かれた非常に綺麗なカードです。

mysteryart.web.fc2.com

カードの種類ごとにいろんな世界観が楽しめるのも、タロットの持つ大きな魅力のひとつですね。

ユリイカと併せて、以下の本も少しずつ読み進めています。

これまた鏡リュウジさんが翻訳で関わってらっしゃる、リズ・グリーンさんの占星学という本です。こちらもまだ100ページぐらい読んだだけですが、もし学校で占いを勉強するんだとしたら、たぶんこの本は絶対採用されるだろうな、といった印象です。

心理学者のユングの影響をかなり受けていて、そういった方面からのアプローチの文章も多いですね。しかしながら歴史背景や惑星など細かい部分の解釈も丁寧にされてあって、占い全般に満遍なく応用できそうな感じ。これも個人的に購入したい本でもあります。

最近の流れはひと昔前の占いのイメージとは異なり、こういった心理学の要素を取り入れながら、カウンセリング的意味合いの強いものがだんだん主流となってきているようです。