昨日からの連休を利用し、読書旅行と称して鹿児島市内まで遊びに行ってきました。7月に大分まで遠征して行ってきた「佐藤健寿展」ですが、あの時に感じた内なる衝動をなんとか繋ぎ止めておきたい気持ちもあって、今回ちょっとした小旅行を計画してみました。
予定としては、いま現在気になっている場所を訪れてみるということで、以前テレビでも紹介されたこともある名山町にある古書店「古書リゼット」と、天文館センテラス内にある「天文館図書館」が今回の目的地となります。
ちょっとした旅気分を味わいながら、同時に本の世界も堪能してみる、というのがコンセプトなのであります。いざ日常から離れてみると、いつもと環境が違うおかげか、自分の中の新しい感覚が呼び起こされるような気がします。
パソコンを持参しないので、ネット環境からもある程度断絶される「デジタルデトックス」の効果も期待できるため、より読書に集中できるというメリットもあります。併せてブログの執筆にも集中できるという、言わば一石二鳥、三鳥なのであります。
まず向かったのは、名山町にある古書店「古書リゼット」。
古めかしいビルの入り口にかかる「レトロフトチトセ」と書かれた謎の暖簾。この独特な世界観に、入る前からワクワクモード全開です。店内はテナントビル内にある他の店舗とも通じているため、書店自体がハブ的役割を担った構造となっています。
古書店の名の通り、幾分古めのものが並んでいる印象で、本の数こそ多くはありませんでしたが、どれもお店の雰囲気に合ったものが厳選して置いてありました。
宝探しのような気分で、1時間ほど探索。
エッシャーの画集とか、ユング派の心理学者である秋山さと子さんの本とか気になりましたが、今回は購入せず。
厳選された本を回廊型に配置し、独特な世界観を構築しているお店づくりは、自分の創作にも活かせるような良い刺激にもなりました。限られたものからでも、センス次第で魅力的なものが創り出せるんですね。
この後は、センテラスの4F・5Fにある「天文館図書館」へ。
さすがはアーケードの中心に存在している図書館なだけあって、とにかく人が多かった笑。写真を撮りたかったのですが、利用者の写り込みが気になったので、ここでは断念。
平日にも関わらず学生を中心に大賑わいだったので、ここも1時間ほどの探索だけにとどめて、そそくさと退散。そもそも、こんなに混んでいてはゆっくりと本も読めませんので笑。
出来たばかりということもあって、図書館内は非常に綺麗でした。もっと人が少なければ、ゆっくりと読書を楽しみたい場所ではあります。本という共通点はありながらも、古書リゼットとは対照的な場所だったという点が、なんか面白かったですね。
帰りに、天文館からはちょっと離れた鹿児島県立図書館にも寄ってみたのですが、ここが意外にも穴場スポットでしたね。平日の昼間ということもあって人も少なく、ゆっくりと読書を楽しむことができました。
こういった、あまり人が立ち寄らないところにこそ、意外な魅力が潜んでいるのかもしれませんね。