夜明け前に現れる甲虫

photo by https://pixabay.com/ja

奇妙な符合の一致

いまはちょうど新しい時代への夜明け前の時期なのかもしれない。これまでブログに書いてきた内容を読み返しながらそんな思いを抱き続けています。個人的にも、社会的にも。次に取り上げるトートタロットはそんな夜明け前を意味する「XVIII The Moon」しかないだろうと感じ、その背景について詳しく読んでみることにしました。

crowley-thoth.com

内容を読み始める前にカードの絵柄について細かく見ていたところ、下の方に太陽とカミキリムシのような甲虫の姿が描かれているのに気付きました。実はこの2つのシンボルについて、わたし自身6月の時点で既に目にしていたことを思い出したのです。

このブログにも記事として書いた、サンメッセ日南までモアイを見に行ったときの出来事です。

記事中にも書いていますが、園内のセンターギャラリーに隣接した「昆虫の標本展」。蝶や海外のカブトムシなど珍しい甲虫の標本が展示されているなか、まさにカードの絵柄とそっくりな巨大なカミキリムシの標本も飾ってありました。いままでの人生で見たこともないような大きさで、おそらく15cm近くはあったと思います。写真撮影は禁止されていたのでお見せできなくてほんと残念です。

この日は夏至の日で最も日の光が強く当たるということで、そのとき惹かれていたモアイに導かれるようにこの場所へ行きました。いま思えばなんという符号の一致!わたしがこのカードにたどり着くことがなにか予見されていたのでしょうか?ここまでくると必然とも呼べるような運命のようなものを感じざるをえません。

”回帰”月食が示すもの

先日話題となった皆既月食。みんなが揃って夜空を眺めるというその行為にどこか、夜明けの象徴としての月がつぶさに変わっていく様をみんなで揃って体験したいという、潜在意識にある願いがおもてに顕れた、そんなイベントだったようにも思えます。

一般的に『月』のカードは未知への恐れや秘密を表すが、配属されている魚座は深いインスピレーションと共感を意味するサインであり、夢幻を意味する海王星を支配星とするが、古典占星術では、火のエレメントに属する射手座と同じ木星を支配星としている。直観や霊感への恐れを払拭することが木星の拡大する力を強めるだろう。

引用:『トート・タロット図解』1.アテュ XVIII The Moon ムーン 月

書いてある内容は占星術ともリンクしていますが、以前のエントリーで以前少し齧ったミーハーな知識がようやく役に立ちます笑。月のカードが示す星座は魚座。それが示す直感や、精神性を意味する海王星ともつながることや幸運の星である木星の拡大という話となると、なにか物質偏重とも呼べるいまの時代は必ず良い方向に向かっていくんだという、みんなの内に秘めた願いが込められているのかもしれませんね。

見えないものを見ないもの

どの神に助けを求めればよいのだろうか。それはアヌビス、黄昏の監視者、敷居の上に立つ神、ケムのジャッカルの神、彼は道の間に二重の姿で立っている。その足元には、神を見ず、その名を知らぬ者の死骸を食らうべく、ジャッカルが控えている。

引用:The Moon - Crowley Thoth Tarot

いまの時代で言えば、己の内側も顧みず争いの戦火に身を投じれば、やがては己の身もすべて焼き尽くす、といったところでしょうか。この月のカードに描かれた「復活の門」をくぐるためには、外の世界だけではなく内の世界も深く見つめなければならない、というメッセージも込められているのだと思います。

たとえば、ただ単に見えている相手を非難するだけではなく、もっとその奥にある相手のこころや魂こそ見つめなければならないと教えているのかもしれません。

世界が分断に包まれてしまったときその裏側にあるものはなにか、冷静に見つめたいですね。

いつ世界が尖ったフェンスを立て始めたか、おまえは覚えているかい?

引用:Bad Religion「Wrong Way Kids」

www.youtube.com