自分のペースで

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急ぐ必要はない

昨年住宅を購入してから約1年がかりで、昨日ようやく母が新居への引越しを完了させました。未だにスーパーのバイトとして働きに出ていたせいか、なにかにつけては「時間がとれないから」となかなか進まずにいたのですが、なんとか自分のペースで完了できたおかげか、最近は非常に充実した心持ちで過ごせているようです。

中古物件だったこともあり、細かいところの不満解消でわたしもいろいろとフォローしていますが、引っ越しまで終わってみると理想通りの環境といった感じで、何事もじっくり進めることが大事なのだなとあらためて実感しております。

なんだかんだ言いながらわたし自身も、以前よりは遥かに思い描く状況へと持っていけているので、母親同様マイペースに、じっくりと納得いく選択を続けていきたいと感じています。マイペース過ぎて時間がかかりすぎとも言われておりますが笑。大事なところは時間をかけることも時には必要なことなのです。

タロットに聞いてみる

いまの状況をタロットに聞いてみるべく、シンプルにワンカードで占ってみたところ、次のカードが出ました。「3 of Swords」、「悲しみ」を表すカードです。

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このカードは暗くて重い、いわばカオスの子宮です。創造への情熱が強烈に潜んでいますが、その子どもは怪物です。これは、自然の摂理を超越した至高を意味するのかもしれない。秘密主義がここにあり、倒錯がある。

引用:3 of Swords - Crowley Thoth Tarot

創造への情熱、たしかにこころの内には常にありますが、それに囚われすぎていることへの警告のようにも聞こえます。このカードは占星術上では天秤座の中の土星を表しています。天秤座といえばわたしの月星座でもあるので、もう一人の自分自身の中に土星的な囚われの固定観念が無意識に形成されている、という意味かもしれません。そのことが自分自身の動きを制限しているのであれば、物事へのこだわりを捨てることも必要なのかもしれませんね。

先へ進むための鍵は

天秤座の土星は自己卑下と自己管理の克服を意味している。悲しみを克服するための手段を周囲のカードから探すべし。

引用:『トート・タロット図解』4.ソード 3 Sorrow 悲しみ

”Sorrow”のカードは生命の木においてビナーのセフィラーに該当しています。ここからティファレトまで降ろすルートで、火星的な意思を表すゲブラーへと繋がるパスに割り当てられた「VII The Chariot」。先日、伊泉先生の動画で学んだ「蟹座」とも関連するカードに目がとまりました。

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蟹座の区分はそれぞれ女性・始動宮・水となり、ルーラーは月となっています。

動画の中で伊泉先生は、「好きなことを大切にして、それを特別なものにしていく。好きだけどやる前から(才能がないから)やらないことは、結局はそれを大切にしていないということではないか。水としての経験を吸収しながら自分の中に大事に持ち続けていれば、それはいずれ叶うということを蟹座が教えてくれている」と仰っていました。

最近はお金になるかどうかが動機や判断基準ともなっていますが、そんなこと関係なしに好きなことをやり続けた人が結局最後には勝者となる。それが答えなのかもしれません。

聖杯という大切なものを抱えながら座禅を組んでいるカードの中の人物も、その手は手綱を握ってはいません。すべてを委ねて、ただ自分を信じているようにも見えます。車を引く力をただただ信頼しているのです。

戦車の乗り手は征服者であって世襲制の王ではない。土星の位置するビナーから火星の位置するゲブラーに降りる小径に配置されている戦車のカードは、それが困難を克服しての勝利や栄光である事を示している。

引用:『トート・タロット図解』1.アテュ VII The Chariot 戦車

周りを見れば不安に思えることばかりが目につきますが、自分の好きと思えることにまずは注力し、あとは進みながら考える。その先にたどり着くのは余計な制御など不要な、必然的に引き寄せられる「未来」なのかもしれません。