ときには冒険を

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マンネリな生活

最近生活パターンが出来てしまっているせいかマンネリ化してしまっていて、日常に冒険が全然足りていない気がしております。とはいえ、もともとインドアな性格で自ら変化を求めるようなタイプでもないので、外出とかもそこまで好きではなかったりします。若いときはゲームばっかりしてましたね笑。

以前のように「ライブ遠征」という目的でもあれば、お金の許す限り遠くても出掛けたりしていたのですが、最近は状況的にも気分的にもそこまでの元気はない。しかし、気分転換にいつもいつも公園とか図書館とかではなく、少しは遠出してリフレッシュしてみるのもたまにはいいのかも、と思ったりしています。

これも結局は自分の気持ち次第な部分が大きいので、思うままにいざ飛び出してみれば、そこにはまた新たな出会いが待っているかもしれないんですけどね。

モニター上で旅行気分

そんなマンネリなわたしでも、2023年の令和な現代においてはパソコンという文明の利器が発達しているおかげで、行ったことのない場所でもモニターを通して気軽に訪れることができます。

少し前にタロットの”星のカード”について書いた記事に登場した古代エジプト「ヌト神」について、どっかで聞いたことある名前だよなあとずっと気になっていたのですが、最近ようやく思い出すことができました。

昨年嵌ってよく拝見していた、エジプト考古学者である河江先生のYoutubeチャンネル。ラメセス6世の王墓を紹介する動画内において、このヌト神が紹介されておりました。

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先生の動画は最大4Kまで画質設定が可能で、普段ではおよそ見ることの出来ない貴重な壁画の数々を詳細かつ美麗な映像で堪能することができます。

肝心の登場シーンは王墓の玄室内を紹介するところで、その天井部分に見事なまでに描かれた美しいレリーフ「昼の書」「夜の書」において、太陽と星を飲み込む天の女神としてヌト神が登場します。

暦は宇宙そのもの

現代占星術にもつながる暦の起源として、その大元にはこうした古代エジプトの暦があるのだなと思うと、何千年にも渡るその”とき”と直接対峙しているような、なんだか壮大な気分を感じたりもします。もしこれを自分の目で直接見ることができれば、まるで満天の星空を見上げたときと同じような感情も味わえたりするのかもしれませんね。

もともと時間というのは、こうした天体の動きを観測し尽くした末に成り立ったものであり、その壮大な時間の流れを天井一枚で表現すること、それは同時に空(そら)でもあり宇宙(そら)でもある天球そのものを描くことでもあったのかもしれません。

こうしたレリーフとして数々刻み込まれている古代エジプト人の想像力・創造力には、見るたびに新鮮な感動を覚えるような、もはや言葉では表せないほどの強大なパワーを感じてしまいます。隙間を埋め尽くすほどの凄まじい数のレリーフには、そんな宇宙そのものが持つエネルギーを図像として表現する意味もあったのかもしれません。