ヤミノナカノヒカリヘ

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音楽に見る自身のルーツ

新しい時代の幕開けとともに趣味のルーツも同時に掘り下げるべく、今回はわたしのオカルト的世界観に多大なる影響を与えた、あるバンドの存在について語りたいと思います。

おそらく興味のない方には1ミリも理解されない可能性もありますが、こういう趣味もあったんだな程度に読んでもらえれば幸いです。書きたい衝動が湧いたときこそベストなタイミングでもあると思うので。

ちょうどまだ学生だった20歳のときに、好きだったパンクやミクスチャーに嵌っていた同じ趣味友達に誘われ行くことになった”The Mad Capsule Markets”のライブ。そのオープニングアクトで初めて対面することとなり、それから30代を駆け抜けるまでの間の長い付き合いともなる、その生き方や思想にまで影響を受けまくった存在、それが「BALZAC」という大阪を代表するホラーパンクバンドです。

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何故にホネホネスーツを着ているのか。ミスフィッツとなにか関係があるのか。後ろの画はもしや丸尾末広ではないのか。とか、いろいろと疑問は湧いてくるかと思います笑。

最近の行儀の良いJ-POPも好みではありますが、わたし的にはリアルタイムで共に時間を過ごした、こういう理屈抜きに尖ったアンダーグラウンドな世界観に惹かれてしまいますね。

これまでに、数えたら6回ほどライブ参戦していますが、九州に居ながらにしてこの回数はかなり多いほうなのかなと。とにかくいつも薄暗いライブハウスでした。まず明るい場所での彼らのスタイルはまったく似合わない気がします。もみくちゃになるほどの狭いライブハウスでエッジの効いた轟音サウンドをかき鳴らす。これこそ90sパンクスタイルに相応しいシチュエーションなのではないでしょうか。

2回目に観に行った際は、ちょうどライブ前にボーカルのHirosuke氏が会場近くを歩いているところにばったりと遭遇。興奮して思わず駆け寄り握手、と、何故か偶然持っていた使い捨てカメラでばっちりと写真まで撮らせていただきました。その時の手の感触っていまだに覚えてるもんなんですよね、これが。

最後に彼らを見たのは、コロナ前の2019年に京都MOJOで開催されたAA=との対バンライブのとき。その時も過去の勢いは衰えておらず、自分の信じたスタイルに全力を投じる演奏。

音の好き好きははっきり分かれるバンドだと思いますが、わたし的には自らのスタイルを真っ直ぐ貫くその信念、その生き方に人として純粋に憧れてしまっているのです。

いまでも現役の彼らですが、わたしもこの歳で関西に遠征してまで観に行く勢いもなかなか無いため、その活動をひっそりと陰ながら応援している、今日この頃です。