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馴染みのアニメに描かれたシンボル
今年の3月からいよいよ冥王星が240年ぶりに水瓶座入りするということで、風の時代への転換がすぐそこまで迫ってきているのを、より一層実感としてひしひしと感じております。ちょっと前にも記事として書きましたが、消化不良だったためか、以降も個人的にいろいろと調べたりしてます。
その絡みでひとつわかったことがあるのですが、幼い頃からこれまで幾度となく観てきた宮崎駿監督の長編アニメ「天空の城ラピュタ」。この映画に登場する”あるアイテム”が、実は風の時代と深く関係しているのではないか、ということに最近気づいたのです。
おそらくこの話は、オタキングとして有名な岡田斗司夫さんも語っていない内容なのでは、とひそかに思っています。
エレメントと惑星との関係
この世界を構成する5大元素である5つのエレメント「土・風・水・火・空」は、占術の世界においても重要な意味を持っています。その昔、古代ギリシャの哲学者プラトンは、この世界に5つしか存在しない正多面体とエレメントとの関係について発見(発明?)し、そのまただいぶ後に天文学者のケプラーは、今度は惑星と正多面体についての関係性について発見した、という歴史があるそうです。
(※'23/1/28追記:よくよく調べると、エレメントへ関連付けたのはケプラーだそうで、プラトンは多面体と世界の構成要素への関連について貢献したとのこと。)
風のエレメントが対応する形は正8面体。その正8面体の内接する球体の大きさが、驚いたことに水星の惑星軌道と一致するとのことです。
ここまできてピンときた方はおわかりかもしれませんが、ラピュタの動力源となっている、あの巨大な「飛行石」の結晶の形が、実はこの正8面体で描かれているのです。宮崎監督は小学生の頃、既にラピュタの構想を思いついていたそうですが、博識な宮崎監督のことなので、後にエレメントと多面体についての知識を得て、物語の中に象徴的に描いたのではないかと推測しています。
水星といえば、前回わたしの書いた記事にも登場した惑星で、やはり風の時代を象徴する惑星として重要な鍵となってくるのは間違いないと感じています。
価値観の転換
ラピュタのストーリーの中でも、ムスカの軍事的な支配から、風の象徴である飛行石のチカラを開放し、支配の脅威から世界を救うという話が描かれています。これを次の時代を象徴的に描いたストーリーと見ることもできます。
いま世界は、国家間の軍事的脅威のバランスに支配されていますが、人類の内に存在する「風のチカラ」をひとりひとりが開放することによって、旧体制的な力の支配から開放される、というまさに現実の流れと重なってくるような内容にも受け取れます。おそらく、このことも意図して制作されたのだとは思いますが、他の作品においてもナウシカやもののけ姫のように、人類と自然との対比は頻繁に描かれているので、地球の未来を案じた物語を描くジブリアニメに共通した、ごく自然な流れのようにも感じます。
ちなみに、土のエレメントを表す形は正6面体。土星の惑星軌道と一致します。
トランスサタニアンを除き、古代占星術において土星は太陽から最も遠い惑星でした。時代の移り変わりとして見た場合、今度は太陽に最も「近い」惑星の時代へと移行します。
これまでの土星的な「外の価値観」の時代から、太陽という光に最も近い水星が示す「内なる価値観」に従う時代へと変化することを表しているのではないでしょうか。内とは人の内面を重視する価値観。それは自分が魂から望む未来へと変化していくことを、象徴的に示しているのかもしれません。