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冥王星の解釈
最近は占い絡みで風の時代に関する記事をいろいろと書いていますが、なんか、さも当たり前かのように冥王星と時代との関係について前置き無しに書いていたことに気付きましたので、今回はその辺りについても少し補足しながら書いてみたいと思います。
占星術における冥王星の解釈というのは、地球から最も遠い天体ということで、より潜在的な意味を持つ星と言われていて、その公転周期も248年と惑星の中でもっと長く、まさに時代全体を支配する影響力を持つと考えられているようです。
詳しくは星読みテラスさんにも書いてありますが、有無を言わさずいままでの固定観念をまったく新しいものへと作り変えるような働きをするそうです。「冥王星」という名前からも連想されるような、冥界からの影響を最も強く引き出す天体なのかもしれません。
占星術の世界で冥王星は、太陽系外のエネルギーや流れを太陽系に引き入れる役割があるとされています。
つまり、宇宙の流れやパワーが冥王星を通じて、現実社会や個人に影響を及ぼし、大いなる宇宙の流れに沿った事象をもたらすと考えられているのです。
では、その冥王星とやらはいま十二星座のどこに位置しているのか。
今日2/9現在のホロスコープを見てみます。
右側のPlutが冥王星をあらわしていて、「28Cap55」とあります。山羊座（Cap）の28度55分の位置にあるということですね。ここまでくれば水瓶座は目と鼻の先です。
正確には、水瓶座に入ったとしても「惑星」の名の通り、巡行と逆行を繰り返すために山羊座との間を行ったり来たりするので、しばらくの間は何ヶ月か毎に星座を入れ替わるプレ期を経て、2024年11月から本格期へと入るようです。
山羊座29度が意味すること
せっかくなので、この位置のサビアンシンボルについても詳しく見てみることにします。
No. 60／72区分（山羊座26度～30度）「制御」五感を支配する
明確な業績を達成するに足る、人間の基本的な能力の発達と、制御。いかなるものも、意識的に制御できることを知る。引用：sabian symbol 山羊座 29度
やはり、ここでも「意識的」というキーワードが出てきました。社会システムとの意識的な関わりや、”自分”という身体の五感を含めたすべてを自らでコントロールできるんだという、ある種の気付きの段階のことを言っているのかもしれません。'00年代から始まった情報化時代の形がひとまずは達成されたという感じもあります。
紅茶占いをする女性
紅茶占いというのは、ティーカップに落とした紅茶の雫の形を見て、将来などを占う方法だ。おなじように、壁の滲み、雲の形などからも、なんらかの兆候を読み取ることはできる。２８度が透聴的な能力とすれば、この２９度は透視能力に関連しているといわれている。
日常的な出来事のなかにあらわれた霊的な暗示を読み取る能力だが、対向にあるのが蟹座２９度、ミューズの女神だとすれば、この山羊座２９度の人には大きな直観力や、ものごとを予知的に観察する優れた才能があることになる。
２８度が、純粋に霊的な言葉のみに耳を傾けるのに比較して、ここでは実用的な方法で、この透視的な才能や、直観的に兆候を読む才能を生かすのが特性だといえる。ただし、シンボルどおりに、占い師的な才能があるかどうかは、やや疑問が残る。むしろ透視的なイメージから知識を獲得する傾向が強いと思われる。
引用：sabian symbol 山羊座 29度
これも単なる占いに限定してしまうと狭い意味となってしまうので、ここでは社会的な意味に置き換えて考えてみると、一人ひとりの中に潜在的に持っている「直観で読み解くチカラ」が本格的に開花していくような意味にもとれます。まるで透視能力のように、見えている現象の裏側に潜む本質的な事柄がわかるようになってくれば、自ずと少し先の未来も直感的に予知できるようになってくるのではないでしょうか。シックスセンス、いわゆる第六感が必要となってくる時代です。
ここ最近も、ツイッターの改革やChatGPTに代表されるAIの新サービスに関するニュースを頻繁に目にするようになっています。次なる時代に向けて、これまでの価値観に基づいた社会の形もいとも簡単に姿を変えてしまうのかもしれません。
このような状況において、向かい風を「追い風」へと変えるべく、如何にうまく風を読んで動くか。自らの舵取りの腕がますます試されてくる時期となりそうです。
