煙には巻かれず

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作品の舞台裏

昨日紹介した自主制作映画「オーク」ですが、同チャンネル内にメイキングや上映会の映像もアップされていたので、感動の余韻もありチェックして観てみることに。撮影の様子も非常に和やかでなんだか楽しそうです。撮影の雰囲気とか裏側の工夫が垣間見えたりして非常に良いですね。

関わっている方々もみな素晴らしい人たちばかりで、作品がこれだけ良いものになったのもなんだか頷けます。やっぱり、制作に必要な方々が自然と引き寄せられ集まってきたんでしょうね。出るべくして世に出た作品だなといった印象です。

上映会で監督が話されていて驚いたのが、実はオークとグム(って名前だったんだ)の造形は元々は「カエル」がモチーフになっていたということ。作中でオークが口から長い舌を出したりしていたので、てっきりヘビがモチーフなのかな?なんて思ったりしていましたが違いました。魔女のセリフに”赤ガエル”とあったのもこのためかー、とひとり納得。

隠れたメッセージ

併せて本編も改めて観直してみたところ、最後エンディングで流れている主題歌、これがなんとも胸に響いてきます。この歌、実はめちゃくちゃいい歌なんじゃないの?ということに気づいてしまいました笑。

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作品のダイジェスト映像がMVとなっていて、曲と絶妙にマッチしています。

歌われている歌詞の内容も、現代社会や人々がどこに向かうかわからない、先の見えない漠然とした未来に対する不安や足掻きがうまく表現されているようにも感じます。もはや虚構ともなったこの現代を生きるためのほんとうの意味は自分自身で見つけるしかない、というかなり本質的なメッセージ性も含んでいるのかも。そのためには対立しているものですら、自分自身のものとしていかなければならないということ。

以前ツイッターをしていた時期にRTしたこともある「~然~」さんのツイートを思い出しました。

「ずっと我慢して、嘘ついて、人に合わせて、カッコつけて…こんなのが自分?」

人生とは、本当の自分に帰る旅。

引用:https://twitter.com/zen_manofwords/status/1468377609574940675

最近記事に書いている「風の時代」ともつながってきます。

外の情報はどんどんと増え続ける世の中ですが、そんなの中でも自らで立って進んでいくためには、そんな煙には巻かれずにしっかりと自分自身を見つけ、そこへ還っていくことこそがほんとうの目的なのだということを、暗に伝えてくれているのかもしれません。