こころの余白

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ただ、時を感じる

一昨日の土曜日は営業の日だったのですが、ここ最近急に寒くなったせいかぜんぜん客足が伸びず、久々にお暇な時間を多く過ごした一日でした。

自分の持ち場から見える遠い峰の山頂も、今シーズン始めて拝む雪化粧。おまけににわか雨による虹もかかったりして、なんだか良いことがありそうな予感。

しかしながら、来年の行方を暗示するカードは、先日の記事でも書いたとおり、大アルカナの「XV The Devil」。

このダメージから癒えるのは、まだ当分先の話になるかもしれません笑。

こういったお暇な日は、一緒に働いている人と会話することが多いのですが、それとは逆に、ただ自分の目の前に見える風景をただ「眺めている」時間というのもたびたび発生します。

ふと思考の風が止んだ瞬間に、ただ「時を感じている」だけの状態なのかもしれません。これってちょっと瞑想に近いかも、なんて思ったりしました。

”いま”に満足しているというか、ちょっとした幸せを感じている状態というか。

忙しなく働く充実感とはまた違った、こころの余裕から生まれるちょっとした満足感なのかもしれません。

内から湧き出る智慧

ビジネスにおいては「マージン」という言葉がよく使われますが、メンタルやこころの領域においても、この「余白」というのがこれからとても大切になってくると感じています。

何事も余裕がないと、こころの穏やかさも生まれてきません。

あらたな智慧も、余白がないと自分のなかには生まれてこないのです。

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今日出たカードは「Ace of Cups」。太陽の欠片である十字架のコインは、穏やかさの象徴である”ハト”が運んできてくれます。

それをただ信じて掌で受け取れば、そこからやがては智慧の泉が湧いてくるのでしょう。

カードに描かれる海に浮かぶ花は「睡蓮」なのだそう。

スイレン花言葉は「信頼」「信仰」「優しさ」「清純な心」「甘美」です。「信仰」は、古代エジプトにおいて、太陽のシンボルとして人々に親しまれていたことに由来します。

また「清純な心」は、自生するスイレンの花が白いためと言われています。白い花は「清浄」や「純潔」を意味するため、純粋さを表した花言葉が多いようです。

引用:【スイレンの花言葉】花の色ごとに違う?怖い意味もあるって本当?

蓮というと、幼い頃学校で習った芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を連想してしまいました。主人公のおとこに優しさや信頼のこころが少しでも残っていれば、登っていた糸が切れて再び地獄に落ちることもなかったのかもしれません。

そして、「太陽」や「エジプト」などの符号の一致。ウェイト版タロットに描かれるシンボルは、深掘りしていくとこれらのシンボルとは切っても切り離せない関係になっているのかもしれませんね。