夜明け前に現れる甲虫

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奇妙な符合の一致

いまはちょうど新しい時代への夜明け前の時期なのかもしれない。これまでブログに書いてきた内容を読み返しながらそんな思いを抱き続けています。個人的にも、社会的にも。次に取り上げるトートタロットはそんな夜明け前を意味する「XVIII The Moon」しかないだろうと感じ、その背景について詳しく読んでみることにしました。

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内容を読み始める前にカードの絵柄について細かく見ていたところ、下の方に太陽とカミキリムシのような甲虫の姿が描かれているのに気付きました。実はこの2つのシンボルについて、わたし自身6月の時点で既に目にしていたことを思い出したのです。

このブログにも記事として書いた、サンメッセ日南までモアイを見に行ったときの出来事です。

記事中にも書いていますが、園内のセンターギャラリーに隣接した「昆虫の標本展」。蝶や海外のカブトムシなど珍しい甲虫の標本が展示されているなか、まさにカードの絵柄とそっくりな巨大なカミキリムシの標本も飾ってありました。いままでの人生で見たこともないような大きさで、おそらく15cm近くはあったと思います。写真撮影は禁止されていたのでお見せできなくてほんと残念です。

この日は夏至の日で最も日の光が強く当たるということで、そのとき惹かれていたモアイに導かれるようにこの場所へ行きました。いま思えばなんという符号の一致!わたしがこのカードにたどり着くことがなにか予見されていたのでしょうか?ここまでくると必然とも呼べるような運命のようなものを感じざるをえません。

”回帰”月食が示すもの

先日話題となった皆既月食。みんなが揃って夜空を眺めるというその行為にどこか、夜明けの象徴としての月がつぶさに変わっていく様をみんなで揃って体験したいという、潜在意識にある願いがおもてに顕れた、そんなイベントだったようにも思えます。

一般的に『月』のカードは未知への恐れや秘密を表すが、配属されている魚座は深いインスピレーションと共感を意味するサインであり、夢幻を意味する海王星を支配星とするが、古典占星術では、火のエレメントに属する射手座と同じ木星を支配星としている。直観や霊感への恐れを払拭することが木星の拡大する力を強めるだろう。

引用:『トート・タロット図解』1.アテュ XVIII The Moon ムーン 月

書いてある内容は占星術ともリンクしていますが、以前のエントリーで以前少し齧ったミーハーな知識がようやく役に立ちます笑。月のカードが示す星座は魚座。それが示す直感や、精神性を意味する海王星ともつながることや幸運の星である木星の拡大という話となると、なにか物質偏重とも呼べるいまの時代は必ず良い方向に向かっていくんだという、みんなの内に秘めた願いが込められているのかもしれませんね。

見えないものを見ないもの

どの神に助けを求めればよいのだろうか。それはアヌビス、黄昏の監視者、敷居の上に立つ神、ケムのジャッカルの神、彼は道の間に二重の姿で立っている。その足元には、神を見ず、その名を知らぬ者の死骸を食らうべく、ジャッカルが控えている。

引用:The Moon - Crowley Thoth Tarot

いまの時代で言えば、己の内側も顧みず争いの戦火に身を投じれば、やがては己の身もすべて焼き尽くす、といったところでしょうか。この月のカードに描かれた「復活の門」をくぐるためには、外の世界だけではなく内の世界も深く見つめなければならない、というメッセージも込められているのだと思います。

たとえば、ただ単に見えている相手を非難するだけではなく、もっとその奥にある相手のこころや魂こそ見つめなければならないと教えているのかもしれません。

世界が分断に包まれてしまったときその裏側にあるものはなにか、冷静に見つめたいですね。

いつ世界が尖ったフェンスを立て始めたか、おまえは覚えているかい?

引用:Bad Religion「Wrong Way Kids」

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いなくなったサンタクロース

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先日のハロウィーンの余韻も残る11月。

南国宮崎に住むわたしのまわりもさすがに寒くなってきたので、こたつを出すことにしました。なんだか冬の気配がさらに増して感じられますね。嗜んでるお酒もますますおいしくなりそうな予感。

来月はいよいよ次なるイベント「クリスマス」が控えていますが、この歳になってその楽しそうな空気を遠くから眺めるだけの機会がどんどん増えていることに気付き、ふと寂しくもなってしまいます。

無邪気な頃のわたしは純粋にクリスマスを楽しんでいました。

イブの日には母親が作ってくれたケーキを食べて、翌朝のクリスマスの日にそっと枕元に届くクリスマスプレゼントに大喜び。「なんでこれなんだろう?」とは思いながらも。

あるときは、「窓の外に向かって欲しい物を叫んでごらん。きっと遠くにいるサンタさんに聞こえるから。」という母の言うことを聞いて、妹と一緒に大きな声で叫んだ記憶もあります。そのときに何が欲しかったのかはもう覚えていませんが。

そんな楽しい夢を見せてくれたサンタクロースも、ある頃を境にいなくなってしまいました。

たぶん小学校5、6年生の頃だったと思います。

クリスマスイブの夜に寝ていたわたしは、なぜだかふと目覚めてしまって、そのときプレゼントを置いたであろう母の声を聞いてしまったのです。

翌朝喜んでいる妹の横で、たわいもない疑問に気付いてしまったわたしは素直に喜べませんでした。その時の母の顔は覚えていませんが、きっと残念そうな表情をしていたに違いありません。

いま思えば嘘でも喜んだほうが良かったのかもしれませんが、子どもにはそんなことはわかりません。人を幸せにする嘘は大人にしかつけないのかもしれません。仕方のないことですね。

翌年からわたしのサンタクロースはいなくなりました。

ラクリに気付いたとき、魔法は解けてしまうのです。

 

いま、妹にはひとり息子がいて、わたしにとっては甥っ子になります。ちょうど11歳になったので、あの頃のわたしと同じくらいの歳になりました。

スマホにもこまめに写真をアップしてくれるので、その無邪気な笑顔にいつも癒やされています。

あのとき、魔法の解けなかった妹には、いなくなったはずのサンタクロースが、まだ寄り添ってくれているのかもしれません。

プレイバック90s

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感情は時を超える

最近アコースティックギターの練習に励んでいますが、よく練習する曲といったらやはり自分が学生のときに夢中になっていたバンドの曲が多いのです。

なかでもアコギにぴったりハマるのは俗に言う”エモコア”と呼ばれていた類のバンドたち。エモーショナル、つまり感情に訴えてくるメロディーが特徴的なジャンルのバンドですね。当時好んで聴いていたHusking Bee。あらためていま聴き直してみても、胸に響いてくるものがあります。

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バンドに勢いがあった90年代、同じ音楽好きの友達とライブを観るために電車に乗ってわざわざ市内の街まで繰り出したことを思い出しました。それはまた別のバンドのライブなのですが笑。

とにかく当時はムーブメントの熱量がすごくて、色んなジャンルのバンドがクロスオーバーし始めたのもちょうどこの頃だった気がします。ヒップホップ、テクノ、パンク、ハードコア、メタル、なんでもありでしたね。この頃はインディーズレーベルが流行りの主流で、とにかくアンダーグラウンドのものがかっこいいっていう価値観でした。ちょうど裏原宿系?のファッションも同時進行で流行っていたような気がします。やっぱりアンチ思想と言うか反主流的な流れだったんでしょうね。

結局、海外(主にアメリカ)のバンドムーブメントとほぼ同時進行だったことが大きかったんだと思います。Bad Religionを祖とするエピタフレーベルから派生した新たなパンクムーブメントに乗って、アメリカから逆輸入というかたちで大ブレイクしたHi-Standard。そのハイスタの独自レーベルからデビューしたHusking Bee。すべては完璧につながっていますね。

その波は次なる波へと

そんな熱狂の波は人知れず逆側の海を渡って台湾へと伝わっていたようです。その影響を最も受けた台湾を代表するロックバンド「Fire EX(滅火器)」が主催する2019年開催のフェスに、我らがHusking Beeが出演しておりました。

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当時のナンバーオンパレードのセットリストでかなりアツいライブになってます。特に見どころは22:42からFire EXのカバー曲である「晩安台湾」を演奏してる場面。曲中でおそらくFire EXのボーカルさんがご丁寧に返礼してくれています。気持ちが通じたのでしょうね。見ているこちらまでその気持ちが伝わってきて、ほんと泣けます。台湾の人がハスキンのライブで暴れている光景が日本のそれと何ら変わりがないので、これが海外の映像だというのをついつい忘れてしまいそうです。

桃園という空港に近い都市で行われたようですが、わたしも最初の会社に就職したてのころ長期出張で何度か訪れた場所なので、そのときの空気感を思い出しながら、なんだか懐かしい気持ちで見てしまいました。

昨今の音楽シーンも、様々なアーティストがいろんなジャンルで登場してきて、J-POPというメジャーシーンを舞台に、かつて元気だったころのJ-POPブームを再盛させるかのごとく盛り上がってきてますね。こんな難しいバランスの時代だからこそ、音楽というアーティスティックなチカラが求められているのかもしれません。わたしもそのパワーにあやかりながら、いち音楽ファンとして目の前のことから頑張っていきたいですね。

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やがて思い出となる未来

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人類の唯一の敵は、罪悪感と不安だよ。

引用:ニール・ドナルド・ウォルシュ神との対話③」p.24

過去の檻から出ることで始まる

いまある現実を変えるための方法に関して、もう少し深掘りして考えてみるために、引き続きウォルシュさんの言葉の中から探ってみたいと思います。

昨日、心の専門家である惣士郎さんのYoutubeを見ていて、これも素晴らしいヒントになりそうなことを短く簡潔に語ってくれていましたので、ここで併せてご紹介したいと思います。

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「もっとそうありたい私を振る舞う」、まさにいま考えていたことをズバリと言い得てくれているなあと感じました。いつまでも過去に「いま」を奪われ続ければ、思い描く未来には一生たどり着くことはできない。まずはその過去という檻から一歩外に出て、理想や夢を描き始めることから奇跡は始まる。自分の意思で奇跡に繋がる道の上を歩きはじめるからこそ、すべては始まるんですね。

まず、「幸せ」(あるいは「知っている」「賢明だ」「優しい」)という状態になりなさい。その状態から、「行為」を始める。そうすれば、まもなく自分の行為が、結果として「所有したい」と思っていたものをもたらすことに気づくだろう。

引用:ニール・ドナルド・ウォルシュ神との対話③」p.40

日々生きていると人間誰しも悩みがあったりしますが、その悩んでいる状態からいかに抜け出して、この未来につながる行動に移れるかどうか、というのも人によっては重要。「悩み」というのは過去のことを頭の中で思い巡らしている状態。つまり悩みというのが、いわば私たちを縛る「過去の檻」の正体だということになります。

「抜け出す道」はあるし、あなたがたは「うまくやれる」よ。ただ、観察力を鍛えればいい。何が自分のためになるかをよく見なくてはいけない。それが「進化」というものだ。じつは、「うまくやれない」はずはない。失敗はありえない。問題はうまくやれるかどうかではなく、いつそうなるかだよ。

引用:ニール・ドナルド・ウォルシュ神との対話③」p.488

「いま」の社会の混迷を抜け出るためには、「いま」始める決断をしなくてはならないということですね。

心の声を聞く

物事を冷静に分析するためにデータや理論も大切ですが、やはり人として「何が」役に立つのかを見ていくために、直感や心の声を聞くこともそれらと同じくらい大切なことだと思います。

直感とは心に、魂にあるものだから。直感とは魂の耳だ。魂だけが、生命のほんのかすかな振動を「聞き分け」、エネルギーを「感じ」、波動の存在を意識して、それを解釈する繊細な道具(ツール)をもっている。あなたがたには、五つではなく六つの感覚がある。嗅覚、味覚、触覚、視覚、聴覚・・・・・・そして知覚だ。

引用:ニール・ドナルド・ウォルシュ神との対話③」p.191

人生で迷ったときには胸に手を当てて自分の「心」に聞いてみる。その直感の声に従うことで開ける未来は必ずあります。人生というのは羅針盤ともなる自分の心を磨き続ける旅、ともいえるのかもしれません。

「永遠の時」には「可能性」のすべてがある。すべては何百万ものちがった方法ですでに起こっている。あとは見方を選択するだけだ。要するに見方の問題なのだよ。見方を変えると「思考」が変わり、思考が現実を創造する。どんな結果を期待しても、すべてはすでに存在している。あなたはどう見るか、どう知るかを決めるだけだ。じっさい、あなたが祈る前に、祈りは「かなえ」られているのだよ。

引用:ニール・ドナルド・ウォルシュ神との対話③」p.194

無数にも存在する可能性という扉の中から、どの鍵でどの扉を開け”たい”のか。人はいつでも探し続けているのかもしれません。お金が中心となってしまった世界の中で、いかに「心から」始めることができるか、いま問われているのかもしれません。

積み上げていく夢

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続けることの大切さ

バシャールの通訳者として長年ご活動されている関野直行さんのYoutubeを拝見していたところ、夢の実現についてのお話をされていて、これは非常に大切なことを話されていると感じましたので、今回ご紹介させて頂きたいと思います。

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夢を描いている人をそれぞれタイプごとに分類して解説されています。その中で、実現する可能性が一番高いタイプとして挙げている「積み上げタイプ」。やはり一段一段階段を積み上げて登っていくことが一番の近道だよなと、改めて気付かされました。

世間でご活躍されている方を見ても、例外なくコツコツと”積み上げて”きた方たちがそれぞれの夢を実現されているのがわかります。これはブロックを積み上げていくことと同じことで、しかしそれは簡単には見えるけど継続して行動するのはとても難しいことだと、いろいろ経験してきた今だからこそ分かることなのかもしれません。

これまで書いてきたエントリーの内容と「創造力」というキーワードを併せて考えていくと、今後ほんとうに実現できる道が見えてきた気がします。この感情がもしかしたらバシャールの言うほんとうの「ワクワク」なのかもしれませんね。

狼煙を上げ続ける

夢というのも自分一人では実現することはできず、周りの人たちの協力を得ることが必要となってきます。そういった中において、いかに自分の夢に繋がることを継続して行動していけるか、そのことがとても重要になってくるのではないでしょうか。

「いま」という時間が繋がる先が「夢」という未来なのであれば、いまをその状態に近づける努力や行動が必要となってきます。裏を返せば、そういった行動を継続できた人にのみ、夢という現実が現れる、そういうことなのだと思います。

山で遭難したときと同じで、助けがほしければ狼煙を上げ続けなければならないということ。そのことに気づいた人達が集まってきて、次第にそれが大きな波になっていくのだと思います。

やる気というのは存在しない

なにか行動を起こす際に必要な「やる気」や「モチベーション」という概念ですが、いちばん始めになにも行動していない時には、このやる気というものは存在していません。

やる気の正体というのは、じつは行動していく中で連鎖的に生み出されていく「充実感」に基づく感情や精神状態のことです。

最近ではスポーツやクリエイティブな場面でも「ゾーン」に入るといった言い方をすると思いますが、そういった充実感に満ち溢れた状態のことをそう呼んでいるのだと思います。

夢実現への行動において、この「ゾーン」の状態をいかに継続していけるかが鍵となってくると思います。よく「夢中になって」という言い方をしますが、まさに自分の好きなことに熱中して”夢中になって”行動していくことでそのゾーンに入り、次第にそれがほんとうの夢につながっていくということなのかもしれません。